用語説明

魔術関連

<魔術師・魔法使い>
魔術を使う人。使える人。
聖杯戦争のマスターになりうる資質を持つもの。
魔術師は生まれた頃より魔法回路を有している。この器官がなければ魔法を使う事は出来ない。
後天的な方法としては、回路の移植という方法があるが、成功率は極めて低い。
遺伝的に伝授されるのがきわめて理想的で、古い魔術家系ほど遺伝する魔術回路が多くなり優秀な魔術師を排出しする事が出来る。
魔術回路は特殊な方法で奪う事が出来、これを『魔術師の死』と言い魔術師にとってはどんな酷い行為より屈辱とされている。


<魔法・魔術理論>
あらゆる魔法は五行の理論を元に構成されており、高い魔力・魔術ほど、この法則に強く縛られる。


<結界>
魔術五家が特定の場所に設置したものの他、令呪で様々な場所に作り出すことが出来る。
令呪で作り出す結界は、世界を内と外に隔て結界内に一時的に別空間を作り出す。
結界内での損傷は、解かれ現実世界に戻った時、建造物の損傷40%、人物への損傷80%に軽減される。
例:結界内・電柱が倒壊した→現実世界・電柱にひびが入った
だが、原型を留めない粉砕・消失、人物の死亡・心臓停止などは現実世界にそのまま引き継がれる。

結界内だけが、聖杯戦争のフィールドになりそれ以外で戦闘行為を行った場合、監視者・制裁者、警察によって罰せられる。


<フィールド>
令呪で作り出した結界内、もしくは各家が用意している魔術結界内のみを指す。
それ以外で魔法使いとしてあるまじき行為を行った場合、監視者・制裁者によって罰せられる。


<罪>
それぞれの家・組織が設定している『あるまじき行為』を指す。
監視者:一般人に魔法・魔術師の存在を知らしめた場合。
制裁者:聖杯戦争で魔術師やサーヴァントが一般人に危害を加えるなどした場合。
警察:結界内以外で戦闘や人殺しなどを行った場合。現実世界の法と同じ。


<EU魔術師御三家>
■アンブロジウス家…魔術師マーリンを祖師とする古い魔術貴族の家柄。古の魔術に長けており、その力は他の2家の追随を許していない。200年程前に拠点を日本に移している。
■ホーヘンハイム家…18世紀頃頭角を現してきた魔術家系。まだ成熟していない為、協会内での地位は低い。錬金術を得意としている。
■魔術結社・暁の蛇…クロウリーの子孫と名乗る者達が中心に形成されている結社。学舎で次代の魔術師の育成、魔術の研究等を行っている。後発の組織だが、EUの魔術社交界を牛耳るだけの力を所持している。

聖杯戦争関連

<聖杯戦争>
100年毎に行われる、聖杯を奪い合う為のマスター及びサーヴァントの戦い。
7人のマスターとサーヴァントが参加するが、最後に残ったマスターとサーヴァントのみが聖杯を手にする事が出来、願いを叶える権利が与えられる。
勝利者になる為には、他6人のマスター及びサーヴァントを倒さなければいけない。生死は問わない。
マスターは魔術回路の破壊若しくは奪取、令呪の消失により強制的に資格を失わせる事が出来る。
マスターは1度サーヴァントを失っても、魔術回路がある限り再びサーヴァントと契約を交わし、戦いに参戦する事が出来る。契約を交わせるサーヴァントは、マスターと契約を結んでいない、且つ宝具を失っていないサーヴァントのみ。
サーヴァントは宝具・サーヴァント能力の消失によりサーヴァントの資格を失う。
宝具・サーヴァント能力を失ったサーヴァントは、普通の魔術師として存在する事になる。


<マスター>
聖杯戦争に挑むため、サーヴァントの召喚に成功した魔術師を指す。
各組織は、聖杯戦争で勝ち抜く事が出来るマスターを作るべく奔走している。
聖杯戦争に負ける、もしくは令呪を使い切ってしまうとマスターの資格を失う事になる。
マスターの資格を失っても、現世にいるサーヴァント能力を有したままのサーヴァントと契約を結べば、再び令呪を宿す事が出来、マスターとして復活する事が出来る。


<サーヴァント>
生前中の行いにより死後、人を越えた存在として昇格した英雄・武将などの魂を英霊と呼び、英霊がマスターの行う儀式で現世へと召喚され、眷属可能としたものをサーヴァントと呼ぶ。
英雄になれるのは、〜安土桃山時代(〜1602年頃まで)に活躍していた武将などが多く、日本・EUに現存していた人物がサーヴァントとして呼び出される事が多い。
サーヴァントは英霊となった出来事・功績などを元にふたつ名を背負う事がある。
サーヴァントは聖杯戦争のサーヴァント同士の戦いに敗れると、宝具とクラス別能力を消失しマスターとの契約が自動的に切れてしまう。
勝敗があやふやな場合は、この内ではない。
1度消失した宝具とクラス別能力は復帰しない為、サーヴァントとしての活動は出来なくなる。
通常・魔法能力は使う事が出来る。
その後、聖杯戦争の終了もしくは一定時間の経過で現世に留まる事は出来なくなる。

◇セイバー:剣を扱う英霊。
例:宮本武蔵・塚原卜伝など

◇ランサー:槍を扱う英霊。
例:加藤清正など

◇アーチャ―:弓を扱う英霊。
例:那須与一など

◇ライダー:騎乗物にゆかりのある英霊。
例:源義経など

◇キャスター:魔術に長けている英霊。
例:織田信長・果心居士など

◇アサシン:影の存在の英霊。
例:服部半蔵保長など

◇バーサーカー:戦いにおいて正常を保てない英霊。
例:惟宗是邦など


<令呪>
マスターの体に刻み込まれる印。
必ず外部から見える部分に刻まれる。
魔術を使えない者には見る事は出来ない。
サーヴァントとの契約の証、サーヴァントの制御印、戦う為の舞台である結界を作り出すもの。
サーヴァントへの命令と結界作成は、計5回まで行う事が出来る。
令呪を使ったサーヴァントへの命令は、サーヴァントの目前で行う必要がある。
5回分の令呪を使い切った時、刻印は消えマスターの資格を喪失する。
マスターを失ったサーヴァントは速やかに次のマスターを探さなければ、サーヴァント能力を失い敗者となる。


<宝具>
サーヴァントが自分の能力を使用する際に用いられる武器・武装。
剣などの武器だけではなく、魔道書・指輪などもある。
生前、英霊が使用していた道具・伝説などが具現化した物質化したもの。
聖杯戦争では宝具を使い、各サーヴァント特有の必殺技を使う事が出来る。


<クラス別能力>
サーヴァントに付加されているスキルの事。
クラスによって使える能力が決まっている。


<聖杯>
魔術師に魔力供給を行う為の装置であり、魔術師にとっては必要なもの。
ブリテンに存在していた聖杯は枯渇し、魔力の供給が不可能になった為、日本の龍脈を利用した新しい聖杯を作る計画がなされた。
その際協力したのが、現在の魔術五家と言われるものである。
聖杯はすべての願いを叶える願望器であり、聖杯戦争を勝ち抜いた者の願いを叶えると言われている。


<小聖杯>
聖杯に願いを届ける為の入口。
聖杯戦争に負けたサーヴァントの能力を一時的に貯めておく為の器であり、聖杯降臨の儀式には必ず必要なものである。
形状はさまざまで、特定の形を取る事はない。
聖堂教会は疑似小聖杯の作成に成功したという噂があるが、日本支部が崩壊している為調べる術はない。

五行思想

五行思想の特徴は、「相生」と「相剋」という、それぞれの要素同士がお互いに影響を与え合うという考え方である。
相手の要素を補い、強める影響を与えるものを「相生」、相手の要素を抑え、弱める影響を与えるものを「相剋」という。注意しておきたいのは、「相生」は相手を強めるので常に良い、「相剋」は相手を弱めるので常に悪い、という捉え方ではないことである。


<五行相生>
「木は火を生じ、火は土を生じ、土は金を生じ、金は水を生じ、水は木を生ず」という関係を『五行相生』という。
木は燃えて火になり、火が燃えたあとには灰(=土)が生じ、土が集まって山となった場所からは鉱物(金)が産出し、金は腐食して水に帰り、水は木を生長させる、という具合に木→火→土→金→水→木の順に相手を強める影響をもたらすということが「五行相生」である。



<五行相剋>
「水は火に勝(剋)ち、火は金に勝ち、金は木に勝ち、木は土に勝ち、土は水に勝つ」という関係を『五行相剋』という。
水は火を消し、火は金を溶かし、金でできた刃物は木を切り倒し、木は土を押しのけて生長し、土は水の流れをせき止める、という具合に、水は火に、火は金に、金は木に、木は土に、土は水に影響を与え、弱めるということが「五行相剋」である。


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